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「梅雨じたく/雨の日の不調」

更新日:2023年5月26日

「毎年梅雨になると頭痛やめまいが頻繁にあって、とにかく一日中体が重だるくて、朝起きるのがしんどいです。子供を学校へ送り出すためにどうにか一旦起きるのですが、家をでた後はまた横になりたくてお布団でゴロゴロ。さらに梅雨空と同じように気分もウツウツ…」

梅雨の不調にはいろいろありますが、今回は雨が降っている日の不調についてお話ししていきます。

雨の日に多い症状には、体の重だるさ、浮腫み、嗜眠、こわばり、食欲不振、軟便など、体の水分代謝が悪くなること、そして胃腸の働きが低下します。水の代謝が悪くなると、体の一部や体表に水が溜まり、手、足などが重だるく浮腫むといった下垂症状がでてきます。さらに食欲不振や下痢など胃腸の働きも弱くなります。

ということは、胃腸の働きを改善して水の代謝を良くすることができれば雨の日の不調を改善できるということです。

雨が降る前の低気圧頭痛と似ていますが、その症状と病理は異なります。、気象病は急激な気圧変化(風湿邪)にともなう激しい頭痛、めまい等で、これらの症状は雨が降ると落ちついてきます。

雨の日の不調は頭痛やめまいも起こることはありますが、気象病よりも比較的症状が穏やかな印象です。ただ湿度の影響を受けやすいため、全身の重だるさ、倦怠感、胃腸の不調が長引く傾向にあります

漢方薬では一般的に、五苓散、苓桂朮甘湯、カッ香正気散、当帰芍薬散などが使われます。これらの中には停滞する水を調整する茯苓、朮、沢瀉などが含まれるため、浮腫や尿量の少ない方に使われます。この中の当帰芍薬散当帰ですが、当帰が胃に負担になることもあるため、心配な方はまず食後服用から始めてみて下さい。

今年の梅雨は少しでも快適に過ごせますように!


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