「猛暑がおちついてきた頃から体調がおかしい。体は寒いのに顔だけのぼせたり、少し動いただけで汗が滝のように噴きだしたりと体温調整が上手くできない。さらに台風が接近してくると頭痛で一日中寝ている…」50代女性のご相談です。
夏から秋の季節の変わり目は、一日の中での気温差が大きく、体の血管運動(収縮-拡張)が速やかに対応できないため体温コントロールが不可能な状態になると考えられます。これは自律神経の失調とも言えます。外気温が下がると血管は収縮し血流を促すよう働きますが、その反応が鈍くなると予期せぬ時に顔がのぼせたり、手足が急に冷えたりすることがあります。
このような方は、自律神経のバランスを整えるライフスタイルを少し意識してみてください。あまり難しく考える必要はありません。具体的なところでは自然の波長にあわせて生活すること。日が昇ったら体を起こし少しずつエンジンをかけていき、昼間は頭と体をなるべく動かすように、そして日が暮れてきたら心と体をクールダウンさせ休息する。すなわち「自然のリズムを感じながら、日々の自分のライフスタイルをつくる」これが自律神経を整える方法だと思います。
また台風などの急激な気圧変化で頭痛、眩暈などの体調不良を起こしやすい方は、胃に水が溜まりやすい傾向があります。詳しくはコラム「低気圧頭痛/気象病頭痛」を参考にご覧ください。
台風接近による体調不良の予防策としては、「胃腸に負担をかけない食事」「水分補給は常温のものを少量ずつゆっくり飲む」「筋力をつける」の3つです。
以上、まだまだお伝えしたいことはありますが…
毎日のライフスタイルが未来の自分をつくる、という意識で季節の変わり目を乗り切りましょうね!
参考コラム:「低気圧頭痛/気象病頭痛」 、「残暑の過ごし方」
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