「2年前に子宮内膜症と診断されて、年に1回経過観察で婦人科に通院している。ここ2か月生理痛が急にひどくなり内膜症が悪化しているのかもしれないので漢方薬を…」30代の方のご相談です。
子宮筋腫、子宮内膜症、チョコレート嚢胞のご相談の多くは30~40代の女性です。定期的に婦人科で経過観察をされていて、ホルモン剤を服用している方と服用されてない方がいらっしゃいます。
上記の方のように急に生理痛が激しくなった、出血量が著しく増えた、不正出血が続くなど今までと違う症状がでてきた時は、まず、通院中の婦人科を受診して下さい。そこで子宮や卵巣の状態をきちんと診てもらい、今までの病態と比べて特に大きな変化がなければ漢方を検討してみると考えて下さい。
よくあるご質問に、漢方薬で子宮筋腫や内膜症が治りますかと聞かれますが、私見では漢方薬で筋腫や内膜症をきれいに無くす(ゼロにする)ことは難しいと思います。
ただ漢方薬で子宮内の血流を安定させたり、水の代謝を是正することはできるため、生理や排卵期に不調がある方は漢方薬を服用する価値は十分にあると思います。
繰り返しになりますが、まずは婦人科の定期検診を忘れずに受診ください。その上で、必要があれば漢方薬をご用意させていただきます!
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